FXを始めてみたけど、証拠金維持率とは何?
安全圏の目安や計算方法も知りたい。
こういった疑問に答えます。
FXには専門用語がたくさんあり、初心者の場合、初めは何のこっちゃ?という状態かもしれませんが、しっかり理解しておかないと、あなたの大切な資金を失うことにもなります。
当記事では、「証拠金維持率安全圏の目安と計算方法は?レバレッジとの関係は?」と題して、徹底解説しています。
目次
証拠金維持率とは何か?計算方法は?
証拠金維持率とは、必要証拠金に対する純資産の割合のことです。
計算式は「時価評価総額÷必要証拠金×100」です。
計算式だけだとよくわからないと思いますので、わかりやすく具体例を出します。
例えば、あなたがFX会社の口座に100万円を入金し、1ドル100円のときに、10万通貨保有したとします。
この場合は、
100万円(時価評価総額)÷40万円(必要証拠金)×100=250%(証拠金維持率)
となります。
上記は、国内FXの例ですが、海外FXの例も紹介します。
XMの場合(レバレッジ888倍)
上記と同じ例で、あなたがFX会社の口座に100万円を入金し、1ドル100円のときに、10万通貨保有したとします。
この場合は、
100万円(時価評価総額)÷11,261円(必要証拠金)×100=8,880%(証拠金維持率)
1ドル100円とした場合、250%と8880%でかなりの違いがありますよね。
国内FXよりも海外FXの方が少ない資金で勝負できます。
中でもXMは海外FXで最も人気のあるFX会社です。
証拠金維持率とレバレッジとの関係は?
上で具体例を紹介した通り、証拠金維持率とレバレッジは関係があります。
例によって、一般的な国内FX(レバレッジ25倍)と海外FXで一番人気のあるXM(レバレッジ888倍)で比較してみましょう。
一般的な国内FX会社(レバレッジ25倍)
証拠金維持率 | レバレッジ |
---|---|
2,500% | 1倍 |
1,250% | 2倍 |
500% | 5倍 |
250% | 10倍 |
100% | 25倍 |
XM(レバレッジ888倍)
証拠金維持率 | レバレッジ |
---|---|
88,800% | 1倍 |
8,800% | 10倍 |
888% | 100倍 |
100% | 888倍 |
私は国内FXから始めましたが、追証で30万円口座残高マイナスということになった経験があるので、もう国内FXはこりごりですね。
海外FXであれば、XMなら日本で一番知名度のあるFX会社ですから、XMがおすすめですね!
証拠金維持率の安全圏の目安は?
証拠金維持率が下がってしまうと、マージンコールやロスカットされる可能性があります。
では、証拠金維持率がどれぐらいであれば、安全圏なの?という目安ですが、これも国内と海外で異なります。
また、あなたのトレードスタイルでも異なります。
一般的な安全圏の目安は?
まずは一般的に言われている基準を紹介します。
国内FX(レバレッジ25倍)
証拠金維持率 | 安全度 |
---|---|
1000%以上 | 超安全 |
500% | 安全圏 |
300% | やや危険 |
200% | 危険 |
100% | かなり危険 |
XM(レバレッジ888倍)
証拠金維持率 | 安全度 |
---|---|
2000%以上 | 超安全 |
1000% | 安全圏 |
500% | やや危険 |
300% | 危険 |
100% | かなり危険 |
XMの場合は50%でマージンコールがかかり、20%でロスカットとなります。
国内も海外もスキャルピングの場合は、上の表よりも1段階安全度が余裕がある感じになります。
損失が資金全体の1%までとした場合
色々基準はあるとは思いますが、証拠金維持率の安全圏は、どれぐらいのpipsの変動まで耐えられるかが1つの基準になります。
一般的にスキャルピングは5pips、デイトレであれば25pipsが損切ラインと言われています。
この損失が資金全体の1%までなら、一般的に安全と言われています。
つまり、こうなります。
スキャルピング
資金 | 損失 |
---|---|
10万円 | 5pipsの損失で1,000円まで |
100万円 | 5pipsの損失で10,000円まで |
デイトレード
資金 | 損失(1%) |
---|---|
10万円 | 25pipsの損失で1,000円まで |
100万円 | 25pipsの損失で10,000円まで |
スキャルピングなら5pips、デイトレなら25pipsに、逆指値を入れて損切するようにし、1回の取引の損を資金の1%以内になるようにするわけです。
さて、国内FXと海外FXで、資金10万円で1ドル100円と仮定して、耐えられるpipsと価格は以下のようになります。
国内FX(レバレッジ25倍)
証拠金維持率 | 実効レバレッジ | 通貨量 | 耐えられるpips | 耐えられる金額 | 使用中の資金 |
---|---|---|---|---|---|
100 | 25 | 25000 | 4 | 99.96 | 100000 |
200 | 12.5 | 12500 | 8 | 99.92 | 50000 |
300 | 8.3 | 8333 | 12 | 99.88 | 33333 |
400 | 6.3 | 6250 | 16 | 99.84 | 25000 |
500 | 5 | 5000 | 20 | 99.80 | 20000 |
600 | 4.2 | 4167 | 24 | 99.76 | 16667 |
700 | 3.6 | 3571 | 28 | 99.72 | 14286 |
800 | 3.1 | 3125 | 32 | 99.68 | 12500 |
900 | 2.8 | 2778 | 36 | 99.64 | 11111 |
1000 | 2.5 | 2500 | 40 | 99.60 | 10000 |
1500 | 1.7 | 1667 | 60 | 99.40 | 6667 |
2000 | 1.25 | 1250 | 80 | 99.20 | 5000 |
2500 | 1 | 1000 | 100 | 99.00 | 4000 |
スキャルピングなら125%、デイトレなら600~700%でギリギリですので、もっと余裕をもっておきたいですね。
ただ、上記はあくまでも資産全体の1%に損失を抑えるという基準で考えています。
XM(レバレッジ888倍)
証拠金維持率 | 実効レバレッジ | 通貨量 | 耐えられるpips | 耐えられる金額 | 使用中の資金 |
---|---|---|---|---|---|
100 | 888 | 888000 | 0.11 | 99.9989 | 100000 |
500 | 177.6 | 177600 | 0.55 | 99.9945 | 20000 |
1000 | 88.8 | 88800 | 1.1 | 99.989 | 10000 |
2000 | 44.4 | 44400 | 2.2 | 99.978 | 5000 |
3000 | 29.6 | 29600 | 3.3 | 99.967 | 3333 |
4000 | 22.2 | 22200 | 4.4 | 99.956 | 2500 |
5000 | 17.8 | 17760 | 5.5 | 99.945 | 2000 |
6000 | 14.8 | 14800 | 6.6 | 99.934 | 1667 |
7000 | 12.7 | 12686 | 7.7 | 99.923 | 1429 |
8000 | 11.1 | 11100 | 8.8 | 99.912 | 1250 |
9000 | 9.9 | 9867 | 9.9 | 99.901 | 1111 |
10000 | 8.8 | 8880 | 11 | 99.89 | 1000 |
15000 | 5.9 | 5920 | 16.5 | 99.835 | 667 |
20000 | 4.4 | 4440 | 22 | 99.78 | 500 |
30000 | 3 | 2960 | 33 | 99.67 | 333 |
40000 | 2.2 | 2220 | 44 | 99.56 | 250 |
50000 | 1.78 | 1776 | 55 | 99.45 | 200 |
60000 | 1.5 | 1480 | 66 | 99.34 | 167 |
70000 | 1.3 | 1269 | 77 | 99.23 | 143 |
80000 | 1.1 | 1110 | 88 | 99.12 | 125 |
88800 | 1 | 1000 | 97.7 | 99.023 | 100 |
スキャルピングなら4000~5000%、デイトレなら25000%以上です。
ただ、上記はあくまでも資産全体の1%に損失を抑えるという基準で考えていますので、あなたがどれぐらいまで許容できるかです。
自分は1%ではなく、もっと損失が多くても大丈夫だというのであれば、もっと低くなります。
証拠金維持率を保つには?
証拠金維持率を保つためのポイントは以下の4つです。
- 損切りをする
- エントリー回数を減らす
- ポジションあたりのロット数を減らす
損切りをする
損切りすると、過剰に含み損を抱えなくなります。
含み損を抱えなくなると、証拠金維持率は上がります。
損切りしてしまったことで、あのままポジションを持っていた方よかったじゃん!という場合もありますが、損切りしないとほとんど全ての資金を失うリスクがあります。
一度損切りを入れて、仕切り直すのも大事です。
エントリー回数を減らす
エントリー回数を減らすと、当然証拠金維持率を高く保つことができます。
ポジションあたりのロット数を減らす
1回のエントリーで保有するポジションのロット数を減らすと証拠金維持率を高く保つことができます。
エントリー回数が少なかったとしても1回のロット数を小さく収めないと証拠金維持率は高くなります。
他にもレバレッジ上限を設定できるFX会社もありますので、上限を設定するのもありですね。
まとめ:証拠金維持率安全圏の目安と計算方法は?レバレッジとの関係は?
当記事では、「証拠金維持率安全圏の目安と計算方法は?レバレッジとの関係は?」と題して、解説してきました。
スキャルピングの場合は証拠金維持率はあまり気にする必要はないかもしれませんが、ポジションを長く保有する場合は気を付けましょう。
一般的に安全圏の目安とされるのが国内FXでは1000%、海外FXでは2000%は保つようにしてください。
FXは資金管理が重要です。
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